泥象(でいしょう) 鈴木治の世界
 ―「使う陶」から「観る陶」、そして「詠む陶」へ―


鈴木治《馬》1977年(撮影:島清俊)
鈴木治《馬》1977年(撮影:島清俊)
 鈴木治(1926−2001)は、戦後の日本陶芸を代表する陶芸家の一人として知られています。千家十職の永樂工房で轆轤(ろくろ)職人をしていた鈴木宇源治(うげんじ)の三男として京都五条坂に生まれ、早くから父に轆轤の手ほどきを受けました。鈴木は、戦後、本格的に陶芸家を志し、1948年に八木一夫、山田光らとともに、陶芸による新しい造形表現を目指して前衛陶芸家集団「走泥社(そうでいしゃ)」を結成します。器としての用途を持たず、純粋に立体造形としての芸術性を求めた彼らの作品は、当時の人々に驚きをもって迎えられ、「オブジェ焼」と呼ばれました。「オブジェ」ではなく、あくまでも土と火による造形を追求し続けた鈴木が、作品名にしばしば用いた「泥像(でいぞう)」や「泥象(でいしょう)」という言葉は、彼の作陶にこめた理念や想い、あるいは陶芸そのものに対する自らの答えといえるでしょう。
 主に赤い化粧土を施した焼締(やきし)めと、みずみずしい色合いの青白磁(せいはくじ)の二つの技法によって制作された鈴木の作品には、馬や鳥などの様々な動物や、風や雲など自然現象のイメージから生み出された穏やかな「かたち」が力強く鋭い造形感覚で表現されています。作品の形と題名、そして観る者の抱くイメージが互いに呼応する独自の豊饒な世界は、文学的要素も強めながら年々いっそう深まりをみせていきました。
 没後初めての大規模な回顧展となる本展では、初期作品から晩年の未発表作品まで含む約150点で、作者が到った「〈使う陶〉から〈観る陶〉へ、〈観る陶〉から〈詠む陶〉へ」の足跡をたどります。


会期
2013年7月12日(金)〜 8月25日(日)

開館時間
通常の開館時間
午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
金曜日の夜間開館日
午前9時30分〜午後8時(入館は7時30分まで)

休館日
毎週月曜日
※ただし7月15日は開館し、翌7月16日は休館

主催
京都国立近代美術館
日本経済新聞社
京都新聞社

協賛
野崎印刷紙業株式会社

観覧料
  当日 前売り 団体(20名以上)
一 般 1,200 1,000 1,000
大学生 800 600 600
高校生 400 200 200
中学生以下 無料

※本料金でコレクション展もご覧いただけます。
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料。
 (入館の際に証明できるものをご提示ください)
※前売券の主な取り扱い
 ・チケットぴあ   (Pコード:765-720)
 ・ローソン     (Lコード:54592)
 ・CNプレイガイド、イープラス、セブン・イレブン
           (セブンコード:023-567)
 ほか主要コンビニエンスストアで販売予定
 ※前売券は6月12日から7月11日までの期間限定販売(7月12日以降は当日券を販売)

関連イベント
講演会
■「鈴木治の陶芸」
中尾優衣(当館研究員)
日時:7月27日(土)午後2時〜3時30分
会場:京都国立近代美術館1F講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)

■「鈴木治:陶の造形詩人」
太田垣 實氏(美術評論家)
日時:8月10日(土)午後2時〜3時30分
会場:京都国立近代美術館1F講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)

ワークショップ
@「ぼくの・わたしの作品日記」
日時:8月8日(木)午前10時30分〜11時20分
A「UMAPをつくろう!」
日時:8月7日(水)午前10時30分〜11時45分
<詳細はこちら>


広報資料
チラシ  PDF形式(1.4MB)
 



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