東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵《袋一平コレクション》より
  無声時代ソビエト映画ポスター展


グリーゴーリー・ボリソフ / ピョートル・ジューコフ《生ける屍》(1929年、フョードル・オツェップ監督)
グリーゴーリー・ボリソフ / ピョートル・ジューコフ
《生ける屍》(1929年、フョードル・オツェップ監督)
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵
《袋一平コレクション》より
 1917年のロシア革命によって成立したソビエト連邦では、新しい社会体制を背景に、様々な革新的芸術表現の試みがなされました。中でも、映画という新世代の表現形式を大胆に改革し、エイゼンシュテイン、プドフキン、ドヴジェンコ、ヴェルトフをはじめとする先鋭的な映画芸術家を輩出して世界に衝撃を与えたことは、よく知られています。同じ時期、グラフィック・アートの分野でも若手芸術家が活動を開始し、とりわけ1920年代に盛んになった構成主義の思潮は、新たな社会の建設を目指す国家の志向と相まって、大きな影響力を持ちました。本展でとりあげる「映画ポスター」は、ソビエトの前衛芸術運動推進の機動力となったこれら2つの分野の結節点ともいえる媒体であり、ステンベルク兄弟を筆頭に多くの優れたポスター・デザイナーの活躍の場となりました。
 東京国立近代美術館フィルムセンターは、映画フィルムとならんで、スチル写真・シナリオ・関連文献などの映画関連資料の収集・保存事業に取り組んでおり、現在4万5千点を超える映画ポスターを所蔵しています。中でも最も貴重なコレクションのひとつが、無声映画時代後期のソビエトで製作され、ロシア・ソビエト文化研究家・翻訳家の袋一平(1897–1971)によって日本にもたらされた約140点にものぼるソビエト映画のポスターです。
 本展では、その貴重なコレクションから51点を精選しご紹介します。また本展会期中、三回にわたりポスター展示作品の映画上映会を開催します。その中の一作品「新バビロン」には、20世紀ソビエトを代表する作曲家ショスタコーヴィチがオーケストラによる映画音楽を作曲しており、今回はそれを編曲したピアノ伴奏付きで上映します。本展が、映画とデザインという新興芸術分野が協力することで生みだされたこれら一群の鮮烈なポスターを通して、20世紀の芸術運動における革新的息吹を感じ取る機会となれば幸いです。



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ステンベルク兄弟《カメラを持った男》(1929年、ジガ・ヴェルトフ監督)
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(1929年、ジガ・ヴェルトフ)
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵
《袋一平コレクション》より
ソビエト無声映画上映会(解説・ピアノ伴奏付)
2009年7月30日(木)・7月31日(金)・8月1日(土)
京都国立近代美術館 1F ロビー
料金500円(当日券のみ)、先着200名

講演会「ロシア・アヴァンギャルドの映画ポスターとその周辺」
2009年8月1日(土) 午後2時〜3時30分
京都国立近代美術館 1F 講演室
聴講無料、先着100名
講師:籾山昌夫(神奈川県立近代美術館主任学芸員)


会期
平成21年7月3日(金)〜8月23日(日)

休館日
毎週月曜日 ※ただし7月20日(月・祝)は開館、7月21日(火)は休館

開館時間
通常の開館時間
 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

金曜日と8月16日(日)の夜間開館日
 午前9時30分〜午後8時(入館は午後7時30分まで)
 ※7月24日(金)を除く


展示作品
無声映画時代ソビエト映画ポスター 出品リスト (PDF、74.5 KB)


主催
京都国立近代美術館
東京国立近代美術館フィルムセンター



観覧料
  当日 団体(20名以上)
一 般 420 210
大学生 130 70
高校生、18歳未満 無料 無料


広報資料
チラシ  PDF(852KB)

(2009/06/16)




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