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展覧会現代美術への視点——エモーショナル・ドローイング: 作家紹介

現代美術への視点——エモーショナル・ドローイング: 作家紹介


レイコイケムラ (Leiko IKEMURA)
1951年三重県生まれ。ベルリンとケルンに在住。セビリア美術大学卒業。現在ベルリン美術大学教授。豊田市美術館、リヒテンシュタイン美術館、レックリングハウゼン美術館、ウルム美術館、ヴァンジ彫刻庭園美術館、シャフハウゼンのMuseum zu Allerheiligenなど個展多数。本展では、「波 風 存在」(2004年)、「樹の愛」(2007年)、「顔」(2008年)の三つのシリーズを出品する(各12点、30点、16点を展示)。(展示目録

「樹の愛」より 2007年 © the artist


「波 風 存在」より 2004年 © the artist
Amal KENAWY (アマル・ケナウィ)
1974年エジプト・カイロ生まれ。カイロ在住。カイロの芸術アカデミーでファッションデザインを学んだ後、シネマ・インスティトゥートで映画、ヘルワン大学で絵画を学ぶ。2006年には第1回カナリア建築・アート・ランドスケープ・ビエンナーレ(スペイン)と第1回シンガポール・ビエンナーレ、2007年にはアラブ首長国連邦のシャルハ・ビエンナーレ8と第2回モスクワ・ビエンナーレなど、多数の国際展に参加。シャルハ・ビエンナーレでは最高賞を受賞した。国内では森美術館に巡回した「アフリカ・リミックス」では共同名義で出品。単独名義での出品は今回が日本初となる。本展では、アニメーションを用いた新作の映像作品《Empty Skies — Wake Up》(約7分)を発表する。(展示目録

《カイロが……私の内側を食べる》(参考図版) 2007年 © the artist
Avish KHEBREHZADEH (アヴィシュ・ケブレザデ)
1969年テヘラン(イラン)生まれ。ワシントンDC在住。アサッド大学(テヘラン)で数学、ローマ美術アカデミーで絵画、コーコラン美術学校で写真、コロンビア特別区大学で哲学を学ぶ。イスタンブール・ビエンナーレ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、フリーズなどグループ展や国際展への出品多数。2008年、ローマ現代美術館(MACRO)などでの個展が注目を集めた。出品作の《中庭》は、ドローイング+アニメーションの多層構造を持つヴィデオ・インスタレーションであり、イランを代表するコレクション、ホナート美術館(Honart Museum)の所蔵である。日本初紹介。(展示目録

《裏庭》 2005年 © the artist
Courtesy: Ebrahim Melamed Collection / Honart Museum, Tehran
KIM Jungwook (キム・ジュンウク)
1970年ソウル生まれ。ソウル在住。1994年徳成女子大学美術学部絵画専攻東洋画科卒業。2006年ソウルのギャラリー・スケイプ(Gallery Skape)で個展。2007年ソウル市立美術館の「韓国の絵画 1953–2007」展に選ばれるなど、韓国で注目されるアーティストのひとりである。
今回は、韓紙に墨で顔を描いた2000年から2008年までの作品のうち6点を出品(うち3点は新作)。日本初紹介となる。(展示目録

《無題》 2006年 © the artist
Courtesy: Gallery Skape, Seoul



《無題》(参考図版) 2007年 © the artist
Courtesy: Gallery Skape, Seoul
Jose LEGASPI (ホセ・レガスピ)
1959年マニラ生まれ。マニラ在住。サント・トマス大学で動物学、また同大学院で生物化学を学んだ後、フィリピン大学美術学部で学ぶ。第4回アジア・パシフィック・トリエンナーレ(2002年)、シンガポール・ビエンナーレ(2006年)など国際展、グループ展への参加多数。国内では「アンダー・コンストラクション」展(2002年、国際交流基金フォーラムほか)にて紹介された。
今回は、作家自ら選んだドローイング485点によるインスタレーションを展示する。(展示目録

「粘液質」より 2000–02年 個人蔵 © the artist
Courtesy: The Drawing Room, Manila
Nalini MALANI (ナリニ・マラニ)
1946年カラチ(現パキスタン)生まれ。ムンバイ在住。ニュー・ミュージアム(2002–03年、ニューヨーク)、ピーボディ・エセックス博物館(2005–06年、マサチューセッツ州セーラム)、アイルランド近代美術館(2007年、ダブリン)で個展を開催。インドのみならずアジアを代表するアーティスト。
今回はアニメーション作品2点(《記憶:記録/消去》(1996年)と、2000年に福岡アジア美術館でレジデンスを行った際に制作された《染み》)を発表する。(展示目録

《染み》より(スチル) 2000年 個人蔵 © the artist
Courtesy: Bodhi Art, Mumbai



《記憶:記録/消去》より(スチル) 1996年 個人蔵 © the artist
Courtesy: Bodhi Art, Mumbai
奈良美智 (NARA Yoshitomo)
1959年弘前市生まれ。栃木県在住。愛知県立芸術大学大学院修了後、デュッセルドルフ芸術アカデミーにて学び、A.R.ペンクのクラスでマイスターシューラーを取得する。近年では、吉井酒造煉瓦倉庫(2006年)、金沢21世紀美術館(2006年)、マラガ現代美術館(2007年)、デンハーグ現代美術館(2007年)、バルティック(2008年、ニューカッスル)など数多くの個展を開催。
本展では、1987年から2008年までに制作されたドローイング約130点と、新作の小屋《My Drawing Room 2008, bedroom included》(grafとの共同制作)を発表する。(展示目録

《untitled》 2008年 © the artist
Photo: Kei Okano



《untitled》 2008年 © the artist
Photo: Kei Okano
Julião & Manuel OCAMPO (ジュリアオ&マニュエル・オカンポ)
マニュエルは1965年ケソン・シティ(フィリピン)生まれ。マニラ在住(国籍はアメリカ)。その息子ジュリアオは2000年カリフォルニア州バークレー生まれ。バークレーおよびマニラ(フィリピン)在住。ドクメンタ(1992年)、リヨン(2000年)、ヴェネツィア(2001年)、ベルリン(2001年)、セビリア(2004年)などのビエンナーレ、国際展に数多く参加。国内では、アメリカにおけるアジア系アーティストとして、世田谷美術館での展覧会で紹介された。今回は現地制作によるインスタレーションを発表する。(展示目録

《プードル》 2008年 © the artist
S. Teddy D. (S. テディ D.)
1970年パダン(インドネシア)生まれ。ジョグジャカルタ在住。スラカルタとジョグジャカルタのインドネシア芸術大学で学ぶ。インドネシアを中心に、絵画、インスタレーションのほか、パフォーマンスを制作、発表。「AWAS!インドネシアの新しい現代美術」(2000年)や「アンダー・コンストラクション」(2002年)を通して国内でも紹介されている。今回はこれまで描きためたドローイングから43点を出品。(展示目録

《ひきこもり(いかがわしい奴はいつも家の中に)》 2000年 個人蔵 © the artist


《ダサムカ(対数的頭部)》 1996年 個人蔵 © the artist
坂上チユキ (SAKAGAMI Chiyuki)
本展では、1970年代から新作までのドローイングを、12点出品。(展示目録

《鳥の恋人》 1982年 個人蔵 © the artist
Courtesy: MEM INC., Osaka
Pinaree SANPITAK (ピナリー・サンピタック)
1961年バンコク生まれ。バンコク在住。筑波大学芸術専門学群デザイン専攻視覚伝達コース卒業。女性の乳房や胴体をモティーフにした作品で知られる。第3回アジア・パシフィック・トリエンナーレ(1999年)など国際展への参加多数。「東南アジア来るべき美術のために」展(1997年)や「第2回福岡アジア美術トリエンナーレ」(2002年)など、日本での紹介も数多い。
今回は、1990年から2008年まで描いた大量のドローイングを、テーブルに載せて展示する。(展示目録

《女性的な身体》ほか 1990–2007年 個人蔵 © the artist
Mithu SEN (ミトゥ・セン)
1971年ブルドワン(インド)生まれ。デリー在住。ヴィスヴァバーラティ大学大学院(シャーンティニケターン)で絵画を学んだ後、グラスゴー美術学校に留学。1998年AIFACS(国際美術家連盟アジア太平洋地域会議)絵画部門賞を受賞。インドを中心に作品を発表してきたが、2006年、2007年とニューヨークのボセ・パシアで個展を開催して好評を博す。
今回は、国際交流基金のJENESYSプログラムにより滞在した徳島県の阿波紙ファクトリーで制作した大きな和紙を用いた新作のインスタレーション《翻訳で失われるものはなにもない》を発表する。(展示目録

《女王様になるのは良いことよ》(展示風景・参考図版) 2006年 © the artist


《尾の陰にいる虎》(参考図版) 2007年 © the artist
Aditi SINGH (アディティ・シン)
1976年グワハティ(インド)生まれ。ムンバイ在住。インターナショナル・スクール・オブ・アート(イタリア・モンテカステッロ)、ペンシルバニア美術アカデミー修士課程(ペンシルバニア州フィラデルフィア)、ニューヨーク・スタジオ・スクールで学ぶ。
今回は、花を描いた静謐なドローイング4点と、鳥の群れを描いた40点組のドローイングで構成したインスタレーションを出品する。(展示目録

《鳥の言葉》より 2007年 © the artist
Courtesy: Chemould Prescott Road



《無題》 2007年 © the artist
Courtesy: Chemould Prescott Road
Shooshie SULAIMAN (シュシ・スライマン)
1973年ムアール(マレーシア)生まれ。クアラルンプール在住。マラ工科大学を卒業後、現在同地でアーティスト・ランのオルタナティヴ・スペースを運営する。2007年のドクメンタに参加。彼女は日記のような感覚で描いたドローイングをスーツケースに入れて常に持ち歩く。
今回はドクメンタでも出品された同作品と、東京展でのパフォーマンスの記録映像を出品する。(展示目録

《エモーショナル・バゲージ》 2008年 個人蔵 © the artist
辻直之 (TSUJI Naoyuki)
1972年静岡県生まれ。神奈川県横浜市在住。東京造形大学美術学科II類(彫塑コース)卒業。2004年に「カンヌ国際映画祭」監督週間に《闇を見つめる羽根》が招待上映された。また2007年には、愛知県芸術文化センター・オリジナル映像作品として制作された《影の子供》が、アナーバー映画祭で奨励賞を受賞。2007年のパラソル・ユニット(ロンドン)でのグループ展、横浜美術館での上映会(「動く絵」の冒険)、2008年のアート・バーゼルにおけるコルヴィ=モーラ(Corvi-Mora)のブースで紹介されるなど、現代美術の関係者からの評価も急速に高まりつつある。
今回は、木炭ドローイングによる2点のアニメーション《影の子供》(約18分)と新作《エンゼル》(約6分)を発表。(展示目録

《エンゼル》(スチル) 2008年 個人蔵 © the artist
Ugo UNTORO (ウゴ・ウントロ)
1970年プルバリンガ(インドネシア)生まれ。ジョグジャカルタ在住。インドネシア芸術大学(ジョグジャカルタ)で学ぶ。インスタレーションや絵画のほか自作の詩を収めた詩画集を発表。今回は、描きためたドローイング34点を出品。(展示目録

《梯子》 2006年 個人蔵 © the artist


《私の息子》 2000年 個人蔵 © the artist

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