共催展
   ドイツ表現主義の彫刻家 エルンスト・バルラハ


共催
朝日新聞社
後援
ドイツ連邦共和国大使館、京都ドイツ文化センター
特別協賛
DEPFA Bank plc
協賛
野崎印刷紙業株式会社
協力
ヤマトロジスティクス株式会社、日本航空
助成
国際交流基金
企画協力
エルンスト・バルラハ・ハウス、エルンスト・バルラハ財団
会期
平成18年2月21日(火)〜4月2日(日) (36日間)
入場者数
21,587人(一日平均:600人)

     本展は、ドイツ表現主義を代表する彫刻家・版画家・劇作家であるエルンスト・バルラハの日本における初めての回顧展であり、「日本におけるドイツ年 2005/2006」の一環として、駐日ドイツ連邦共和国大使館をはじめとするドイツ側の全面的協力のもとに開催が可能となった。展覧会は彫刻57点、素描75点、版画36点、関連資料14点で構成されたが、特筆すべきはバルラハ芸術の真髄ともいえる木彫作品が12点も出品されたことであった。まさに質量ともに、ドイツにおいても過去35年間開催されたことのない規模のバルラハ展であっただけではなく、以前は東西ドイツに分かれていたエルンスト・バルラハ・ハウス(ハンブルク)とエルンスト・バルラハ財団(ギュストロー)という二つの基幹所蔵館の所蔵作品が、ドイツ再統一後初めて一堂に会した点でも記念すべき展覧会であった。
     展覧会では、バルラハの生涯を7つの章に分けてバルラハ芸術の全体像を紹介しようとした。ただし日独の展覧会担当者が試みたのは、バルラハの単なる網羅的紹介ではなく、バルラハと「日本」との関係にも焦点をあてることであった。その成果は、カタログに掲載された8本の論文に反映されている。またバルラハは造形芸術家としてだけではなく、クライスト賞を受賞するほどの卓越した劇作家・散文家でもあった。そのような彼の劇作家としての側面も、カタログ論文だけではなく、講演会や特にドラマ・リーディング形式で紹介し(これはバルラハ戯曲の本邦初演でもあった)、大きな反響を得た。
     本展覧会は、当館で開催された後、東京藝術大学大学美術館、山梨県立美術館へ巡回した。

(主任研究官・池田祐子)

パネル他
あいさつ(和・独) 各3
章解説(和・独) 7
年譜(和) 1
映像資料 1

カタログ
30.0×22.6cm、293頁(和独併記)
図版 カラー 170点;モノクロ 16点
収録論文等
     「“まるで女性との出会いのように、パリには興味をそそられる”
          ―エルンスト・バルラハと世紀末の芸術の都」セバスティアン・ギーゼン
     「エルンスト・バルラハの木彫作品−《ベルゼルケル(戦士)》(1910年)を
          めぐって」フォルカー・プロプスト
     「バルラハとドイツ中世彫刻」薩摩雅登
     「ナチ時代のバルラハ」河合哲夫
     「木から思考された彫刻−前衛芸術家バルラハ!」ヴェルナー・シュネル
     「“・・・人が世を通過するのか、世が人を通過するのか”―バルラハ作品に
          おける日本と東アジアの影響」アンドレア・フロム
     「彼方に揺れ動く芸術家−日本におけるバルラハ受容考」池田祐子
     「エルンスト・バルラハの演劇作品(解題)」市川明
     「年譜」エーファ・カスパース編
     「参考文献」
     「作品リスト」
     「English Summaries」
監修:京都国立近代美術館、エルンスト・バルラハ・ハウス、
     エルンスト・バルラハ財団
和文独訳・独文和訳:岡野彩子、藤原早穂、姫野孝子、小林圭、伊藤幸子、
     ルッツ衣江、塩路ウルズラ、市川明(以上、大阪外国語大学);
     ハンス=ヨアヒム・ペピン(大阪府立大学);シュテファン・フォーグル
     (九州大学);池田祐子
独文英訳:ジリアン・モリス
和文英訳:オスカー・ジャパン株式会社
編集:池田祐子
デザイン:西岡勉
発行:朝日新聞社

新聞雑誌関係記事
新聞記事
朝日 1月9日 「エルンスト・バルラハ展」
朝日 1月31日 「ドイツ表現主義の彫刻家 初のエルンスト・バルラハ展」
朝日 2月18日(夕) 「ドイツ表現主義 孤高の彫刻家 バルラハ回顧展 ほとばしる
生命の力」 河合哲夫
朝日 2月21日 「バルラハ回顧展 存在の根源 重厚に表現」
朝日 2月22日 「簡略化された形、深い表情 バルラハ展が開幕 素描や版画の
連作も紹介」
朝日 2月24日 「エルンスト・バルラハ展(1)〈読書する僧たちIII〉孤高の彫刻家、
おおらかさも」 河合哲夫
朝日 2月25日 「エルンスト・バルラハ展(2)〈苦行者〉木彫の伝統を近代に再生」
河合哲夫
聖教 3月1日 「大地に生きる〈エルンスト・バルラハ展〉から」 宮下啓三
日経 3月2日(夕) 「ドイツの彫刻家・バルラハ回顧展 仏像に通じる深い精神性」
京都 3月4日 「エルンスト・バルラハ展 重厚な内面表出、豊かな生命力」
太田垣實
朝日 3月4日 「エルンスト・バルラハ展(3)〈喜びよ、神々の美しい火花よ〉
芸術体験、版画で統合の試み」 池田祐子
朝日 3月8日 「エルンスト・バルラハ展(4)〈皿をもつロシアの物乞い女〉
ロシア旅行が転機に」 池田祐子
産経 3月8日 「命、苦悩、哀感 木彫に吹き込む エルンスト・バルラハ展」
早瀬廣美
朝日 3月10日 「エルンスト・バルラハ展 〈人間〉の感情 木彫に表現」
加藤義夫
朝日 3月12日 「エルンスト・バルラハ展(5)〈ギュストロー戦没者記念碑の頭部〉
ナチスの弾圧を受け溶解」 池田祐子
毎日 3月17日(夕) 「バルラハ彫刻展 〈命〉がこもる木彫、版画など180点」 鶴谷真
読売 3月20日 「エルンスト・バルラハ展 魂伝える素朴な木彫」 木村未来
新美術新聞 3月21日 「ドイツ表現主義の彫刻家 エルンスト・バルラハ展」 池田祐子
神戸 3月26日 「深い精神性たたえた木彫郡 京都でエルンスト・バルラハ展」
堀井正純
毎日 3月28日 「失意と希望」 田川とも子
毎日 4月3日 「田原由紀雄の心のかたち:打夏と反体制画家」 田原由紀雄

雑誌記事
美術の窓 2月号 「ドイツ表現主義の彫刻家 エルンスト・バルラハ展」
アサヒメイト 2月号 「エルンスト・バルラハ展 ドイツ表現主義の彫刻家
     重厚・素朴・ダイナミック」
文化庁月報 2月号 「ドイツ表現主義の彫刻家 エルンスト・バルラハ展」
     池田祐子
ぴあ 3月2日号 「エルンスト・バルラハ 人間の愛と哀しみを表現した
     ドイツの彫刻家が日本で初回顧」 山下里加
アサヒメイト 3月号 「エルンスト・バルラハ展」
アート・トップ 2-3月号 「大使に聞く 世界の文化だより:駐日ドイツ連邦共和国
     大使、ヘンリク・シュミーゲロー氏」
芸術新潮 3月号 「企画者にも選ばせろ!my favorite things」 池田祐子
芸術新潮 4月号 「エルンスト・バルラハ 小さないのちの歌」 薩摩雅登
京都国立近代美術館
友の会会報 第8号
「ドイツ表現主義の彫刻家―エルンスト・バルラハ展」
     池田祐子
視る No. 423 (3-4月号) 「見ざる。言わざる。されど我―エルンスト・バルラハと
     ケーテ・コルヴィッツ」 佐々木奈美子
「芸術と技術の新たな結晶―エルンスト・バルラハの
     陶磁器作品について」 池田祐子
芸術の窓 5月号 「展覧会Preview エルンスト・バルラハ こころのかたち」
     薩摩雅登


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