特別展
   須田国太郎展


共催
東京国立近代美術館、京都新聞社
会期
平成17年11月1日(火)〜12月18日(日) (42日間)
入場者数
17,953人(一日平均:427人)

     当館としては1981(昭和56)年以来、二度目となる須田国太郎の回顧展の開催である。本展覧会では、「洋画家・須田国太郎」の特質を前面に押し出そうという構想のもと、これまでの須田展では含まれることの多かった日本画関係作品は出品をひかえ、あくまでも油彩画を中心にして、5部構成で展覧会を組織した。そして、洋画作品を柱に、須田がいかに東西の絵画の融合という壮大なテーマに挑んだかといった中心課題について、再考を促そうと試みたものである。
     須田の画壇へのデビューとなった東京・資生堂ギャラリーにおける個展(1932年)に出品された滞欧作や模写などの代表作を集めて導入とし、大きくは戦前(1933-1944年)、戦後(1945-1961年)に作品を整理して、その画業を回顧できるよう大きく全体を構成し、126点の作品を集めた。さらに今回の展覧会では、「珠玉の小品」「能・狂言」という新たな章を加えたが、「珠玉の小品」では、須田が生涯にわたってモチーフとして好んで描いた鳥や草花の用品秀作を集め、知られざるもうひとつの制作の特質を紹介するとともに、「能・狂言」では、むしろ須田が生涯にわたって実践した謡曲における「能・狂言」とのかかわりが、須田の絵画制作にとっていかなる意味をまっていたかという興味深いテーマについて探ろうとした。
     なお、本展は当館の今年度の特別展であり、東京国立近代美術館に加え、須田展としてもはじめて東北地方(福島県立美術館)にも巡回し、改めて須田芸術再考の機会を提供し得た意味でも有意義であったと思われる。

(主任研究官・山野英嗣)

パネル他
あいさつ(和・英) 各1
各章解説 5
年譜 1

カタログ
28×22.5cm、228頁
図版 カラー166点
収録論文等
     「須田国太郎の道」島田康ェ
     「各章解説」山野英嗣
     「須田国太郎の描法」山野英嗣
     「須田国太郎語録」西崎泰豪
     「須田国太郎年譜」島田康ェ
     「出品歴・掲載文献」山野英嗣、鎌田智子
     「主要展覧会図録」鎌田智子
編集:京都国立近代美術館
発行:京都国立近代美術館

新聞雑誌関係記事
新聞記事
京都 10月28日 「重厚、滋味深く大きな世界」
毎日 11月1日 「京都が生んだ近代洋画の巨匠 須田国太郎」 鶴谷真
読売 11月2日(夕) 「須田国太郎 能楽デッサンの電子化」
京都 11月5日 「須田国太郎展」 太田垣實
京都 11月25日 「須田国太郎展から1 発掘」 山野英嗣
京都 11月26日 「須田国太郎展から2 歩む鷲」 島田康ェ
日経 11月26日(夕) 「須田国太郎の能デッサン」
京都民報 11月27日 「須田国太郎展」 島田康ェ
京都 11月28日 「須田国太郎展から3 鵜」 山野英嗣
京都 11月29日 「須田国太郎展から4 薔薇と小禽」 島田康ェ
京都 12月1日 「須田国太郎展から5 山姥」 山野英嗣
新美術新聞 12月1日 「須田国太郎展」 島田康ェ
毎日 12月3日 「重厚な質感 初期作品にも」 岸桂子
朝日 12月9日 「須田国太郎展」 森本俊司

雑誌記事
サライ 11月17日号 「画を描く 京都国立近代美術館『須田国太郎展』より」
視る No. 421 (11-12月号) 「須田先生と独立美術京都研究所」 芝田米三
現代の眼 No. 555 (12-1月号) 「遺族からみた『須田国太郎』」 須田寛
「須田国太郎の位置」 山野英嗣


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