ピーター・ヴォーコス展

 ピーター・ヴォーコスのクレイワークが戦後の陶芸界に与えた衝撃は神話的ですらある。ヴォーコス自身は画家として出発したが、ノースカロライナ州アツシュビルのブラック・マウンテン・カレッジのサマー・セミナーにおけるアルパース、ジョン・ケージら前衛芸術家と出会い、ニューヨークの抽象表現主義の画家たちとの出会い、浜田庄司、北大路魯山人らの作品のアメリカでの展覧会や制作を通じて次第に土(クレイ)による造形に集中していった。ヴォーコスの仕事は抽象表現主義をクレイによって実現しようとしたもので、その力づよくダイナミックな表現は、壷、皿、水注などといった従来の陶芸のイメージを徹底的に覆すものであり、陶芸家のみならず、多くの作家、工芸作家に大きな影響を与えた。陶芸に非常に長い伝統をもつ日本の陶芸界にも、この前術の新鮮な衝撃は国際陶芸展などを機に伝わり、若い陶芸作家を中心に、さかんに陶彫が制作された。しかし、日本においてピーター・ヴォーコスの作品が回顧的に纏まって紹介されるのは、今回が初めてである。本展では、クレイワークを中心に、大きなスケールのブロンズやアルミニュームの公共彫刻、抽象表現主義の絵画作品、版画、コラージュなど平面の作品など約140点が展示された。

会期
2月28日〜4月2日
入場者数
8,161人
共催
(財)堂本印象記念近代美振興財団
出品目録
作品名 制作年 技法・形状 寸法
蓋付き容器 1953 ストーンウェア、蝋抜き 46.4×φ31.8
1949 低火度焼成、蝋抜き、施釉 42.5×φ16.5
1950 ストーンウェア 46.5×φ28
1950 ストーンウェア、蝋抜き、施釉 25.7×φ22.2
1950 ストーンウェア、蝋抜き、施釉 33.7×φ31.8
1954 ストーンウェア、化粧土によるドローイング、施釉 38.7×φ33.7
蓋付き容器 1953頃 ストーンウェア、蝋抜き、藍釉、施釉 53.3
双耳瓶 1954頃 ストーンウェア、白濁釉、褐釉、藍釉、施釉 35.6
扁壺 1954 ストーンウェア、掻き落し、鉄釉、透明釉 25.4×19.1×14
ティーポット 1955 ストーンウェア、施釉 29.2×27.9
陶板 1955〜56 ストーンウェア、型抜き、施釉 3.8×φ25.4
広口壺 1955〜56 ストーンウェア、型抜き 41.9×23.5×24.1
コーヒーポット 1955 ストーンウェア、施釉 28.5×22.2×12.1
1955 ストーンウェア、鉄絵、白化粧、施釉 12.7×φ15.2
蓋付き容器 1955 ストーンウェア、貼り付け 27.3×φ20.3
1956 ストーンウェア、貼り付け 12.7×φ15.2
1956 ストーンウェア、鉄絵、白化粧、施釉 64.8×φ47
1956 ストーンウェア、貼り付け、白化粧 73.7×φ26.7
陶板 1956 ストーンウェア、型抜き、施釉 5.1×す42.5
蓋付き容器 1956 ストーンウェア、型抜き、化粧土、施釉 30.5×φ25.4
無題 1957 ストーンウェア、型抜き、化粧土 33(一対)
陶彫 1956 ストーンウェア、刷毛目、施釉 100.3×143.2×33
ラスゲアード 1956 ストーンウェア、化粧土、施釉 約79×36×31
無題 1956 ストーンウェア、施釉 77.5

作品名 制作年 技法・形状 寸法
陶彫 1956 ストーンウェア、化粧土、施釉 50.8×35.6×38.1
蓋付き容器 1957 ストーンウェア 30.5×φ16.5
陶板 1957頃 ストーンウェア、刷毛目、線刻、化粧土によるドローイング、施釉 8.9×φ45.1
陶板 1957 ストーンウェア、刷毛目、黒彩 6.4×φ40.6
陶板 1957 ストーンウェア、刷毛目、黒彩 10.2×43.2×42.5
ダンシン・レイディス 1957 ストーンウェア、貼り付け、化粧土 8.9×φ43.2
ティーポット 1959 ストーンウェア、施釉 8.3×7.8
カップ 1961 ストーンウェア、線刻、白化粧、青磁釉、コバルト釉、銅釉 約9〜11(6点)
1957 ストーンウェア、線刻、化粧土、施釉 49.5×72.4×34.3
1958頃 ストーンウェア、貼り付け、化粧土 57.2×40.6×43.2
無題 1957 ストーンウェア、線刻、施釉 約64
陶彫 1958 ストーンウェア、貼り付け、鉄化粧、透明釉 47×43.8×12.7
草原を歩む女 1958 ストーンウェア 72.4×44.5×40.6
5000フィート 1958 ストーンウェア、鉄化粧 115.6×55.4×33
無題 1958 ストーンウェア、透明釉 78.1×58.4×32.4
リトル・ブラック 1958 ストーンウェア、鉄化粧 86.4×86.4×71.1
坐る雄牛 1959 ストーンウェア、黒化粧、藍化粧 175.3×94×94
陶彫 1958 ストーンウェア、砂、鉄彩、コバルト彩 89.5×57.2×39.4
ブルーとグレイ 1959 ストーンウェア、化粧土、コバルト彩、施釉 約132×53×41
陶彫 1959 ストーンウェア、線刻、鉄化粧、施釉 45.7×53.3×17.8
スネーク・リヴァー 1959 ストーンウェア、鉄化粧、線刻、透明釉 104.1×69.9×25.4
陶彫 1959 ストーンウェア、鉄化粧、線刻、透明釉 101×48.3×26.7
無題 1959〜60 ストーンウェア、鉄化粧 87×29.2×25.4
フェザー・リヴァー 1960 ストーンウェア、低火度焼成、エポキシ・ペイント 81.9×36.8×22.2
1961 ストーンウェア、褐釉 44.5×27.9×26.7
1961 ストーンウェア、クロム=コバルト釉、透明釉 54×33.7×34.3
陶板 ♯1 1962 ストーンウェア、鉄化粧、透明釉 9.5×38.1×37.5
ピアーズ・ピース 1962 ストーンウェア、白彩、クロム=コバルト釉、透明釉 58.9×29.2×30.5
無題 1963 ストーンウェア、施釉 27×28.5×18
陶彫 1963 ストーンウェア、黒色エポキシ・ペイント、白化粧 20×32×17
陶彫 1963 ストーンウェア、コバルト釉、エポキシ・ペイント、施釉 27.9×21.6×17.8
陶板 1963 ストーンウェア、砂、エポキシ・ペイント 12.1×44.5×46.4
陶板 1963 ストーンウェアと磁土、綿刻、クロム=コバルト彩、透明釉 12.1×39.4×1.8
陶彫 1964 素土、線刻、無釉 27.9×22.9×17.8
陶彫 1964 素土、線刻、無釉 73.7×26.7×26
1964 ストーンウェア、施釉 60.3×φ39.4
1971 ストーンウェア、鉄化粧、施釉 76.8×φ48.3
無題 1968 ストーンウェア、鉄化粧 102.9×26.7×29.2
スタック壺 1968 ストーンウェア、鉄化粧 81.3×φ27.9
Aratsa 1968 ストーンウェア、鉄化粧、銅化粧 64.1×49.5×48.3
スタック 1968 ストーンウェア、鉄化粧 115.6×φ40.6
スタック 1972頃 陶、コバルト釉、透明釉 106.7×φ30.5
Anatnom 1973 ストーンウェア、磁土象嵌、コバルト釉、透明釉 104.1×30.5×31.1
スタック 1973 ストーンウェア、磁土象族、コバルト釉 78.7×φ50.8
陶板 1973 ストーンウェア、磁土象嵌、施釉 9×φ50
陶板 1973 ストーンウェア、施釉 9.5×φ48.9
無題 1974 ストーンウェア、磁土象嵌 23.5×27.9×17.1
スタック 1975 ストーンウェア、磁土象嵌 92.7×34.3×31.5
スタック 1977 ストーンウェア、施釉 87×34.3×33.7
ガッシュ(裂目) 1977 ストーンウェア、磁土象嵌、施釉 96.5×φ35.6
アイス・パケット 1978〜79 ストーンウェア 30.5×φ40.6
アイス・パケット 1978 ストーンウェア、白彩、コバルト彩 27.9
陶板 1979 ストーンウェア、磁土象嵌、施釉 11.7×φ55.9

作品名 制作年 技法・形状 寸法
陶板 1980 ストーンウェア、磁土象嵌 8.9×φ53.3
アイス・バケット 1978 ストーンウェア、白彩、施釉 20、3×29.2×29.2
陶板 1979 ストーンウェア、磁土象嵌、施釉 11.4×φ54.6
陶板 1981 ストーンウェア(薪窯) 10×φ53
陶板 1981 ストーンウェア(薪窯) 11×φ53
陶板 1981 ストーンウェア(薪窯) 15×φ54
陶板 1982 ストーンウェア(薪窯) 12×φ56
陶板 1982 ストーンウェア(薪窯)、化粧土 12×φ58
BigV 1981 ストーンウェア(薪窯) 94×φ43.2
Hunya−Hunya 1982 ストーンウェア(薪窯) 116×φ61
スタック 1982 ストーンウェア(薪窯) 109.2×φ61
アイス・パケット 1982 ストーンウェア(薪窯)、化粧土 36×φ27
陶板 1983 ストーンウェア(薪窯) 138×φ54
陶頼 1982 ストーンウェア(薪窯) 13×φ52
陶板 1982頃 ストーンウェア(薪窯) 11.5×φ51
陶板 1983 ストーンウェア(薪窯)、化粧土、白彩 15×φ56
陶板 1983 ストーンウェア(薪窯)、化粧土、白彩 15×φ59
陶板 1983 ストーンウェア(薪窯)、化粧土 14.5×φ55
陶板 1983 ストーンウェア(薪窯) 14×φ62
アイス・バケット 1983 ストーンウェア(薪窯)、化粧土 23.5×φ31
アイス・バケット 1983 ストーンウェア(薪窯)、白彩 19×φ32
リトル・ノーガ 1983 ストーンウェア(薪窯)、化粧土 29×φ34
アイス・バケット 1983 ストーンウェア(薪窯)、化粧土 13×φ52
I-B-181/2 1990 ストーンウェア(薪窯) 32×φ48
陶板 1990 ストーンウェア(薪無)、施釉 14×φ60
陶板 1993 ストーンウェア(薪窯) 11.5×φ56.4
スタック 1990 ストーンウェア(薪窯) 76.2×φ55.9
スタック 1990 ストーンウェア(薪窯) 73.7×さ50.8
ドロップ・アウト 1990 ストーンウェア(薪窯) 92.7×φ49.5
アルベニス 1991 ストーンウェア(薪窯) 81.3×φ50.8
Hunya−Wa 1993 ストーンウェア(薪窯) 101.6×φ61
レミントン 1960 フロンズ 24.1×32.4×26.7
卓上の鳥 1960 フロンズ 33×48.9×27.9
レミントン #2 1961〜62 ブロンズ 121.9×116.8×50.8
《パーキング・サイズ》のためのモデル 1977年 フロンズ 37.8×109.2×26
《シリウス》のためのモデル 1977 フロンズ 43.2×152.4×40、6
《ダンロツプ》のためのモデル 1965頃 フロンズ、ステイールに銀メッキ 52.7×88.9×31.1
無題 1958 ヴイニール・ペイント、ラッカー、砂、カンヴァス 約178×178
落下する黒 1958 ヴイニール・ペイント、ラッカー、砂、カンヴァス 248.9×170.2
落下する赤 1958 ヴイニール・ペイント、ラッカー、砂、カンヴァス 約249×170
黒を貫く赤 #2 1959 ヴイニール・ペイント、ラッカー、砂、カンヴァス 178.4×179.1
飛翔する赤 1960 ヴイニール・ペイント、ラッカー、砂、カンヴァス 248.9×170.2
飛翔する黒 1960 ヴイニール・ペイント、ラッカー、砂、カンヴァス 248.9×170.2
無題 1984 モノフリント:インク、紙 76.2×55.9
無題 1985 モノプリント;インク、紙 105.5×72
無題 1985 モノプリント:インク、紙 112×76
無題 1985 モノプリント;インク、紙 112×76
無題 1985 モノプリント;インク、紙 112×76
無題 1985 モノプリント;インク、紙 112×76
無題 1985 モノプリント;インク、紙 106×73
無題 1985 モノプリント;インク、紙 113×76.5
無題 1985 モノプリント;インク、紙 112×76.5
無題 1985 モノプリント;インク、紙 112×76

作品名 制作年 技法・形状 寸法
無題 1985 モノプリント;インク、紙 112×76
無題 1985 モノプリント;インク、紙 112×76
無題 1987 モノプリント;インク、紙 127×96・5
無題 1986 モノプリント;インク、紙 60.3×45・4
無題 1992 モノプリント;インク、紙 129.5×104.1
死者の道 1985 コラージュ;インク、ピン、紙 114・9×78・7
アヌビス 1985 コラージュ;インク、ピン、紙 114.3×79.4
シュゼル王の墓 1985 コラージュ;インク、ピン、紙 111.8×81.3
女王の間 1985 コラージュ;インク、ピン、紙 約114×76
無題 1985 コラージュ;インク、ピン、紙 119・4×78・7

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