柳原義達展

 この展覧会は東京国立近代美術館の本年度の特別展として企画された。柳原義達は東京芸術大学彫刻科を卒業、国画会展および新制作派協会展を中心に、今日まで一貫して具象による表現を追求してきた。ロダン以降のフランス近代彫刻の造形理念とその精神を正統的に咀嚼した柳原は、さらにイタリアを初めとする戦後の世界の具象彫刻からも多くを学んだ。彼はまた、自身の生への真摯な反省の眼差しを通して、裸婦や「道標シリーズ」を制作してゆく。その根本にあるのは「生命」であるが、柳原は「彫刻は立つことの美しさをその根源にもたなければならない。<命>として空間に立つことである。」と語り、また「道標」に表される鳩や鴉については、彼らを雨や風や嵐や、喜びや悲しみの運命、つまり大自然の子として生きている存在として見つめ、そこに生と死の運命に対峙する自らの姿を見ているのである。

 この展覧会は肖像の<首>、<犬の唄>連作、裸婦像を主とした<人体>、鳩や鴉の<道標シリーズ>など、モチーフによって構成され、ブロンズ作品96点、デッサン約60点を展示した。

共催
東京国立近代美術館
会期
11月16日〜12月12日
入場者数
5,131
特別展
東京国立近代美術館特別展
出品目録
作品名 制作年 材質・形状
山本格二さんの首 1940 ブロンズ
アンヌの首 1947 ブロンズ
1948 ブロンズ
高瀬さんの首 1948 ブロンズ
女の首 1948 ブロンズ
犬の唄 1950 ブロンズ
女の首 1951 ブロンズ
婦人像(トルソ) 1951 ブロンズ
赤毛の女 1956 ブロンズ
黒人の女 1956 ブロンズ
バルザックのモデルたりし男 1957 ブロンズ
裸婦 1957 ブロンズ
立女 1957 ブロンズ
ショックせる女 1957 ブロンズ
女の首 1958 ブロンズ
鳩をもつ女 1958 ブロンズ
座る女 1958 ブロンズ
しゃがむ女 1958 ブロンズ
靴下をはく女 1958 ブロンズ
座る女 1958 ブロンズ
ラフ 1958 ブロンズ
座る女 1959 ブロンズ
1959 ブロンズ
坐る 1960 ブロンズ

作品名 制作年 材質・形状
裸婦立像 c.1960 ブロンズ
犬の唄 1961 ブロンズ
1962 ブロンズ
道標(風と鴉) 1966 ブロンズ
道標・鴉 1968 ブロンズ
道標・鴉 c.1968 ブロンズ
道標・鴉 1970 ブロンズ
1970 ブロンズ
道標・鳩 1972 ブロンズ
道標・鳩 1972 ブロンズ
道標・鳩 1973 ブロンズ
道標・鳩 1973 ブロンズ
道標・鳩 c.1973 ブロンズ
道標・鳩 1974 ブロンズ
坐る女 1975 ブロンズ
道標・鳩 1975 ブロンズ
鹿島さんの首 1977 ブロンズ
道東の四季・秋 1977 ブロンズ
裸婦座像 c.1977 ブロンズ
道標・鴉 1978 ブロンズ
道標・鴉 1978 ブロンズ
道標・鴉 1978 ブロンズ
道標・鴉 1978 ブロンズ
道標・鴉 1978 ブロンズ

作品名 制作年 材質・形状
上体を伸ばす裸婦 1979 ブロンズ
座る女 1979 ブロンズ
道標・鳩 1979 ブロンズ
座る女 1980 ブロンズ
裸婦立像 1981 ブロンズ
風の中の鴉 1981 ブロンズ
道標・鳩(長寿の鳩) 1981 ブロンズ
風の中の鴉 1982 ブロンズ
犬の唄 1983 ブロンズ
風の中の鴉 1984 ブロンズ
裸婦立像 1985 ブロンズ
道標・鳩 1985 ブロンズ
道標・鳩 1986 ブロンズ

作品名 制作年 材質・形状
道標・鳩 1986 ブロンズ
裸婦立像 1987 ブロンズ
道標・鳩 1987 ブロンズ
靴下をはく女 1991 ブロンズ
道標・鴉 1991 ブロンズ
道標・鳩 1991 ブロンズ
道標・鳩 1991 ブロンズ
靴下をはく女 1993 ブロンズ
坐る裸婦 c.1956 鉛筆・紙
坐る裸婦 c.1956 鉛筆・紙
坐る裸婦(女・コスチューム) c.1950 ペン、墨、紙
坐る裸婦(ブランコ) c.1956 鉛筆・紙

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