ピカソ展

 20世紀美術の動向を一身の中に抱いて、自由自在な発展をみせつつ、新しい絵画思考を築いて20世紀美術の基盤を確立したパブロ・ピカソが91歳の高齢で歿したのは1973年のことである。

 ピカソは1881年にスペインのマラガに生れ、美術教師であった父親のもとで絵画に親しみ、はやくから非凡な才能を示した。バルセロナの美術学校、マドリードの王立美術学校で学んだ後、1901年にはパリに移り住んだ。以後、「青の時代」「ローズの時代」を経て、ニグロ芸術やセザンヌの影響によるデフォルマシオンの造形に移り、さらにキュービズムにすすんで造形革命を遂げ、さらに古典主義に戻り、やがて超現実主義に加わった。その後は過去のあらゆる方式をこなした造形構成を展開して、常に世界の注目を浴びた。絵画だけでなく、陶器・彫刻・版画などの広い分野にわたって残した業績の影響ははかり知れない。

 今回は、これらの各時代にわたる絵画に版画・彫刻・タピスリーをまじえた150点の遺作により、ピカソ歿後わが国ではじめての大規模な回顧展となった。ピカソの大規模な展覧会は1964年以来であり、久々の展覧会として多くのファンを魅了した。

会期
1月28日(土)〜3月5日(日)
入場者数
総数229,853人(1日平均7,182人)
共催
読売新聞大阪本社 読売テレビ放送 笠間日動美術館
後援
外務省 文化庁 近畿各府県・六市教育委員会
出品目録
題名 制作年 寸法(cm) 材質
デザート 1901 59.0×78.0 油彩・カンヴァス
酒場の女 1902 80.0×91.5
男の肖像 1902-03 56.0×46.0 グァッシュ・紙
人形を持つ少女 52.0×34.0 油彩・ボール紙
スカーフを巻いた女 1903 50.0×36.0 油彩・カンヴァスボード
ソレル氏の像 100×73.0 油彩・カンヴァス
「アヴィニョンの娘たち」のためのエスキース 1907 81.0×57.5
女の顔(「アヴィニョンの娘たち」のための習作) 31.0×24.0 油彩・紙
腰かける女 1908 150×99.0 油彩・カンヴァス
裸の男 92.0×73.0
グラスと果物のある静物 27.0×21.5 油彩・板
裸婦 61.0×46.0 油彩・カンヴァス
女の座像 1909 99.0×80.0
果物皿、果物、グラス 92.0×73.0
扇を持つ女 100×81.0
ピアノの上の静物−アプサンのグラス、瓶、扇、パイプ、ヴァイオリン、クラリネット 1910-11 50.0×130
ペルノの瓶とグラス 1912 46.0×33.0
ヴァイオリン 1912 55.0×46.0 油彩・カンヴァス
男の顔 61.0×38.0
グラス、ギター、瓶 1913 65.5×57.0 油彩、クレヨン、コラージュ・カンヴァス
グラス、新聞紙、瓶 1914 36.0×61.0 油彩、砂、カンヴァス
コンポジション:グラスとナプキン 1915 21.0×15.0 油彩・カンヴァス
ピエロ 1918 92.5×73.0
開かれた窓とテーブル 1919 35.0×24.0
手紙を読む女 1920 100×81.0
泉のほとりの3人の女 1921 24.0×21.0
泉のほとりの3人の女 25.0×24.5
肘かけ椅子の女 1922-23 81.0×65.0
白い服の女 1923 99.0×80.0
窓辺のリンゴとグラス 22.0×27.0 油彩、砂・カンヴァス
裸婦半身像 100×80.0 油彩・カンヴァス
ギリシャ彫刻のある静物 1925 97.0×130
絵を描く 132×109
卓上の楽器 1926 168×205
21.5×14.0
アルルカン 1927 80.5×65.0
浜辺でボール遊びをする女たち 1928 20.0×34.0 油彩・カンヴァス
鏡の前 1932 27.0×35.0
闘牛 1934 33.0×55.0
女の顔 1935 65.0×54.0
屋根裏部屋の詩人 1936 97.0×130
肘かけ椅子で本を読む女 1937 72.5×60.0 油彩、エナメル・カンヴァス
泣く女 60.0×49.0 油彩・カンヴァス
赤い牛頭のある静物 1938 96.5×129.5 油彩、エナメル・カンヴァス
ドラ・マールの座像 1939 72.0×60.0 油彩・カンヴァス
静物 1941 60.0×73.0
女の顔 41.0×33.0
ポール・エリュアール夫人の像 73.0×60.0
夜明けのうた 1942 195×265
花瓶と果物皿 1943 80.0×100
ローソク立てのある静物 1944 73.0×92.0
海老と水差し 1948 50.0×65.0
貯水場 1952 80.0×124 油彩・ハードボード
アトリエのモデル 1953 89.0×116 油彩・カンヴァス
あぐらをかいたトルコ服の女 1955 116×89.0

題名 制作年 寸法(cm) 材質
オリエント風の衣装をつけた女 1955 130×96.0 油彩・カンヴァス
窓辺に座る女 1956 162×130
古式のフルートを吹く女 89.0×116
マンドリン、水差し、コップ 1959 73.0×92.0
手を組む女 72.5×60.0
ジャクリーヌの像(女と影) 1960 71.0×60.0
腰かけた裸婦 100×81.0
猫のいる静物 1962 130×162
犬のいる静物 130×162
椅子に座った女 146×114
サビニの女の略奪 97.0×130
アトリエの画家 1963 89.0×116
猫を抱いて座る女 1964 146×89.0
ふたり 1965 162×130
眠る人たち 114×195
肘かけ椅子の女 130×97.0
女と銃士 1967 97.0×130
女と銃士 100×81.0
こうもり傘のある静物 1968 97.0×146
パイプを持つ男 162×130
首飾りをした裸婦 114×162
帽子をかぶる男 81.0×63.0
男と女 1969 195×130
腰かける男 1970 130×97.0
胸を出す女 116×89.0

題名 制作年 寸法(cm) 材質
物乞い 1898 47.0×32.0 木炭、グァッシュ・紙
ローラの肖像 1899 44.5×21.5 パステル・紙
広場の入口 1900 51.0×69.0 パステル・ボール紙
狂女(またはロッカ) 13.0×10.0 水彩、インク・紙
カンカン踊り 39.0×54.0 パステル・ボール紙
赤いスタート 1901 55.0×47.0 パステル・紙
劇場の婦人 1901 33.5×49.5 水彩・紙
腰をおろす少女 1904 26.5×36.0
アイロンをかける女 38.0×53.0 パステル・紙
2人の女 1905 57.0×42.0 グァッシュ・紙
アクロバット:サーカス風景 24.0×31.0 インク・紙
からすのいる家族像 32.5×24.0 クレヨン、インク・紙
1906 32.0×24.0 グァッシュ・紙
「アヴィニョンの娘たち」のためのエスキース 61.0×47.0 グァッシュ、油彩・紙
果物 1907 25.0×32.0 水彩・紙
老婦 1910 16.0×12.0 水彩、インク・紙
男の顔 1912-13 62.5×47.0 水彩、コラージュ、木炭・紙
帽子の男 1914 33.0×25.5 鉛筆・紙
イタリアの少女 1917 75.5×52.0 水彩・紙
2人のバレリーナ 1919 31.0×24.0 鉛筆・紙
4人の水浴する女 1920 49.5×64.5 パステル・ボール紙
略奪 24.0×32.5 テンペラ・板
座る女 26.5×20.5 木炭・紙
1921 49.5×64.0 鉛筆・紙
果物入れとギター 105×75.0 パステル、鉛筆・ボール紙
泉のほとりの2人の女 13.0×16.5
3人の裸婦(ジュアン・レ・パン) 57.5×72.0 パステル、インク・紙
パンの笛習作 1923 61.0×46.0 木炭・紙
少年の顔 1923 36.0×24.0 水彩、インク・紙
4人のダンサーたち 1925 35.0×25.5 インク・紙
シュールレアリストの構成 1933 39.5×50.0 黒インク・紙
略奪 34.0×45.0 水彩、黒インク・紙
ミノタウロス 1934 25.0×34.5 インク・紙
2人の裸婦 1935 58.0×41.0 インク・白ボール紙
1938年9月8日の裸婦座像 1938 85.0×60.5 黒インク・紙
ネックレス 1938 68.0×44.5 インク・紙
足を洗う女 1944 51.0×33.5
ポール・ヴェルレーヌの像 1945 29.5×21.0
ケンタウロスの闘い 1946 50.0×65.5
ふくろう(習作) 1947 65.0×50.0 色鉛筆・紙
人物 1967 49.5×64.5 インク・紙
道化の顔 1971 25.0×20.0 クレヨン・紙
ゆあみ 1905 34.5×29.0 ドライポイント
貧しき人々(サルタンバンクの休息) 1905 23.5×18.0 エッチング
女の顔 12.0×9.0
ミノトーロマシー 1937 50.0×69.5
フランコの夢と嘘 31.0×42.0
マックスジャコブの像 1953 24.0×18.0 石版
フェルナンドの像 1905-06 34.0×25.0×26.5 ブロンズ
女の顔 1909 42.0×24.0×22.0
女の顔 1932 85.0×37.0×48.0
化粧室の女たち 1971-76 295×435 羊毛(タピスリー)
ソレルの家族(草上の昼食) 1903 150×200 油彩・カンヴァス
ギターのある静物 1924 97.5×130

新聞雑誌関係記事
読売/10月21日(水谷公弥) 12月4日、1月1日(安黒正流)
読売(夕)/1月21日−2月21日(10回連載)(安黒正流) 2月1日−2月25日(8回連載)(吉原英雄、木村重信、山本格二、生島遼一、元永定正、佐野猛夫、中西文彦、藤田慎一郎) 2月7日(池上忠治) 2月14日(吉岡健二郎)
京都/11月18日(瀬木慎一) 2月4日(津田潤一郎)
毎日(夕)/2月4日(亀田正雄)
サンケイ/1月27日
朝日(夕)/2月18日(池田 弘)
美術手帖/No.426(1977年11月号)(朝日 晃) No.426(1977年12月号)特集(レオ・スタインバーグ、岩原明子訳、木島俊介)
みづゑ/No.872(1977年11月号)特集(神吉敬三、金関寿夫、末永照和)
芸術新潮/No.335(1977年11月号)(池田満寿夫)
芸術生活/No.340(1977年12月号)特集(宇佐美圭司、中原佑介、林 静一、徳田良仁、末永照和、長谷川公之、大久保久雄、高木東六)

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