現代美術の鳥瞰

 当館では開館以来70年まで「現代美術の動向」展を開催してきた。この企画は、新しい冒険を重ね混乱に満ちたかに見える現代美術を手ぎわよく紹介するものとして好評を博してきた。一方、新奇な傾向を追いがちであったり、新人発掘の趣があったことも事実であるが、また、この企画を土台として美術界に登場した人たちも少くない。今回の展観は、これらの人たちを含め、すでに個性的な作風を確立し、着実に自己の領域を開いている作家を選んでその近作を展示したものである。そレは実験重視の時代−−1960年代は世界的にみてもその傾向が強く感じられた−−から、個性による総合に注目するように移り変ってきている昨今の美術界の状況を反映したものでもあり、この観点から展覧会名も従来の「動向」を改めて「鳥瞰」とした。具体的にいえば堂本尚郎、泉茂、湯原和夫など海外で活躍し、或は国際展に出品している人たちも多く、各種公募団体や傾向を越えて実力ある作家を取りあげており、各々の特質がよく理解されるように点数にも配慮した。

会期
8月5日−8月27日
入場者数
総数6,620人(1日平均331人)
出品目録
作者名 題名 制作年
靉嘔 「ナッシュビル・スカイライン」より(制作協力日本素朴派) 1972
泉茂 1972
方形
Work3 1971-2
Work4
井田照一 Baby 1970
Wallpaper 1972
LongPaper
GrayScale
MeasureandPig
HairandAirplane
FlowerWall
TissueontheGrass
Wall(Morning)
ShadeofaTree
黒崎 彰 失われた楽園 1 1972
〃 2
〃 3
〃 4
〃 5
〃 6
〃 7
木村光佑 OutofTime24 1972
〃 25
〃 26
OutofTime(Light)24
〃(〃)25
〃(〃)26
下谷千尋 RockPrinting 1972
高松次郎 紙の単体(赤) 1972
〃(黒)
鉄の単体 1971
コンクリートの単体

作者名 題名 制作年
多田美波 超体積 1972
PhaseSpace6943
堂本尚郎 惑星(奇遇) 1972
惑星W(氷解)
〃R(燃焼)
〃B(沈黙)
日蝕
月蝕
永井一正 CA 1972
CB
CC
CD
CE
CF
CG
CH
CI
CJ
野田哲也 Diary,May8th'70inNewYork(C) 1970
Diary,PerhapsMay27th'70(B)
〃(C)

作者名 題名 制作年
野田哲也 Diary,June11th'71(C) 1971
〃(D)
Diary,July3rd'71
Diary,March13th'72 1972
Diary,June22nd'72
福岡道雄 Pinkの残影又は黒の降下 1972
船井 裕 TangentIII 1970
RondoIII-B
MinorScale
Analogy 1971
Topology
AbscissaI
〃II
RondoV
CrossWord 1972
船坂芳助 BlueandWhiteSpace(No.279) 1971
〃GY21 1972
〃GY23
WhiteSpaceA6
〃A7
〃A8
〃GY22
前田常作 絵日記・9月のマンダラ 1969
青No.16 1970
インド旅行シリーズ・ベナレスの日輪 1970-71
〃・9の世界
人間波動粒子・81の光源 1972
〃・赤の光源
〃・100の丸
三尾公三 Fiction Space M-1 1972
〃M-2
〃P-1
最上寿之 ポンポコポン・ノ・スッポンポン 1972
スットンキョウ
ランタッター
スタコラ・サッサ
元永定正 ZZZZZ 1971
Nyu Nyu Nyu
A Ka Run 1972
保田春彦 1m立方体 1970
36cm立方体1
〃2
山口牧生 思惟 1971
罪深き聖立方体
ダブル・ピーマン
矢柳 剛 愛の動物誌(連作10点) 1972
湯原和夫 Sanstitre 1969
1970
Unarcd★esagr★eable 1972
Unarcavecquatrecylindres

新聞雑誌関係記事
京都 8月11日
サンケイ(夕) 8月14日
読売 8月16日
朝日(夕) 8月19日
毎日(夕) 8月22日
みづゑ 9・10月号 乾由明

このページの先頭へ