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教育普及「泥象 鈴木治の世界」展 関連イベント ワークショップ「ぼくの・わたしの作品日記」開催報告

学習支援活動

「泥象 鈴木治の世界」展 関連イベント
 ワークショップ「ぼくの・わたしの作品日記」開催報告

日時
2013年8月8日(日)午前10時30分~11時15分

会場
京都国立近代美術館1Fロビー・3F企画展会場

参加人数
4名

ナビゲーター
朴 鈴子(当館研究補佐員)

 未就学児から小学校低学年を対象に鑑賞ワークショップを開催しました。子どもたちにとって身近な事象を表現した作品であること、みんなで一緒に鑑賞できる大きめの作品など、いくつかの条件から以下の5つの作品を一緒に鑑賞しました。

ワークショップ「ぼくの・わたしの作品日記」

 《はばたく鳥》、《雪の中の馬》、《鳥》、《魚》、《太陽の道》の5つです。
動物や自然現象といった「何か」を表現した作品である以上、作品毎に最後はタイトルも伝えましたが、最初は子どもたちが見て想像した色んな答えを中心に、後にタイトルも含めて鑑賞しました。

ワークショップ「ぼくの・わたしの作品日記」

 5つの作品の中から各々心に残った作品を1つ選び、その作品カードを「ひみつの封筒」に入れて渡しました。子どもたちには、選んだ作品について家族に伝えるという課題を与えるとともに、作品カードは決して家族には見せずに、どんな作品だったか忘れた時に自分だけが見てもいいというルールを設けました。

ワークショップ「ぼくの・わたしの作品日記」

 ワークショップ終了後、保護者の皆さんには美術館宛ての住所が書かれたワークショップ専用のハガキを渡しました。ハガキの上半分には、子どもたちが選んだ作品のスケッチをする四角い枠を、下半分には子どもたちから聞いた作品の感想を書く罫線があります。ハガキは、内容を書きこんだあとポストに投函していただきました。

ワークショップ「ぼくの・わたしの作品日記」

 後日ハガキが届き、ワークショップ中には聞かなかった感想なども、家族との会話の中で話されていたことを知りました。参加者全員のハガキが届いたところで、まだどの作品について話していたのかわからない家族の皆さんに、作品カードとハガキを返信しました。

今回のワークショップでは、鑑賞による感想などは即座にあらわれないこともあるという考えから、子どもたちがリラックスできるであろう家族との時間に、あえてその時間を設けました。リラックスできる状況だとよりたくさんの感想を引き出せると思いましたが、今回参加した子どもたちは美術館での鑑賞の時間にも十分に語ってくれました。

(当館研究補佐員 朴鈴子)



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