教育普及稲垣仲静・稔次郎兄弟展関連イベント型絵染ワークショップ

学習支援活動

6月6日（日） 13：30 – 17：00
京都国立近代美術館1F講堂
講師：澁谷和子氏、麻田脩二氏、小川叔子氏（ともに染色作家）
参加者：19名

　6月6日、当館講堂にて型絵染ワークショップを開催しました！澁谷和子氏、麻田脩二氏、小川叔子氏の3名を講師にお招きし、19名が型絵染にチャレンジしました。先生方の実演を通して型絵染について学んだあと、全工程の中から型彫りの作業と色を差す作業を体験しました。

　今回はご遺族のご厚意により、稲垣稔次郎による「虎」と「松」の型を用いてのワークショップが実現しました。

　型彫りの作業は、型絵染の細かい個所を切ってしまわないように、皆さんかなり集中しておられました。

　色差しの作業は、先生方のお手本を参考にしながらも、皆さんのお好きな色を選んで楽しんでいました。

　「糊を落とす作業が一番ワクワクする」と麻田脩二氏。水の中で浮かび上がった絵はとても感動的なものでした。

　皆さん無事時間内に作品が完成し、ご自分で彫った型紙と作品をお持ち帰りいただきました。このようなワークショップ体験は、作品制作の技術的な難しさや、芸術作品を作るという醍醐味などを実感することができ、また新たな目線で作品を鑑賞していただける良いきっかけになると思います。

　6月27日まで開催中の稲垣兄弟展にて、弟・稔次郎の型絵染作品をご覧いただけます。