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キュレトリアル・スタディズキュレトリアル・スタディズ11: 七彩に集った作家たち

キュレトリアル・スタディズ11:
 七彩に集った作家たち

SA10号マネキン(原型:向井良吉) 1950年、株式会社七彩蔵
SA10号マネキン
(原型:向井良吉)
1950年、株式会社七彩蔵
造形、絵付:岡本太郎(火の芸術の会出品作)1959年、株式会社七彩蔵
造形、絵付:岡本太郎
(火の芸術の会出品作)
1959年、株式会社七彩蔵

 戦後間もない1946年7月、京都に「有限会社 七彩工芸」(現・株式会社七彩)というマネキンの会社が設立されました。ラバウル戦線から帰還した、向井良吉が社長でした。
 向井は、戦後の彫刻界を代表する作家のひとりとして、常に現代彫刻を牽引した彫刻家でもあります。マネキン会社設立の裏には、その前身ともいえる島津マネキンの創始者、島津良蔵との約束があったのです。「生還の暁にはマネキン創作活動を復帰する」というものでした。
 向井も島津も同じ東京美術学校彫刻科の出身でした。そのためか、戦後の混乱の中、七彩には彫刻家や画家、工芸家など多くの美術家が集まってきました。なかには社員になるものや相談役を務める作家もいました。
 そんな芸術的な気風は、1959年3月に展覧会「火の芸術の会」として結集します。出品作家は岡本太郎、柳原義達、難波田龍起など、その後の日本美術を代表する作家たちでした。
 このたびの企画では、当時の出品作、七彩工芸が顧客へ贈呈した作家による小品ならびにマネキン本体を展示し、京都で展開された戦後まもない美術家たちの活動の一面を紹介するものです。

記念品(制作:山室尭、1970年展示会) 株式会社七彩蔵
記念品(制作:山室尭、1970年展示会)
株式会社七彩蔵

作品リスト

キュレトリアル・スタディズ11: 七彩に集った作家たち

会期

2016年7月27日(水)~ 9月19日(月・祝)
月曜休館(ただし9月19日は開館)

会場

京都国立近代美術館 4F コレクション・ギャラリー内

主催

京都国立近代美術館

特別協力

株式会社 七彩

協力

株式会社 ワコール
公益財団法人 京都服飾文化研究財団

関連イベント

  • 記念対談「七彩を語る」
    藤井秀雪氏(マネキン研究家・七彩創業70周年社史編纂メンバー)× 柳原正樹(当館館長)
    日時:
    8月7日(日)午後2時~3時30分
    会場:
    京都国立近代美術館 1階講堂
    定員:
    先着100名(午前11時より1階受付にて整理券を配布します)
    ※聴講無料(観覧券が必要です)

広報資料

チラシ  PDF形式(4.7MB)

 


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