作家略歴

村上三郎 むらかみ・さぶろう

1925年(大正14)− 1996年(平成8)

1925年 兵庫県神戸市に生まれる
1948年 関西学院大学文学部哲学科卒業
1950年 関西学院大学大学院美学科修了
1955年 具体美術協会会員となり、第1回具体美術展出品
(1968年第21回展まで出品)
1956年 「野外具体美術展」(芦屋川畔芦屋公園)出品
1958年 「抽象絵画の展開」展(東京国立近代美術館)出品
1959年 「タピエの推す現代日本15人展」(現代画廊、東京)出品
1960年 トリノ国際美学研究所委員に就任
1963年 「現代絵画の動向」展(国立近代美術館京都分館)出品
1965年 ヌル国際展(ステデリック美術館、アムステルダム)出品
1966年 第2回ローザンヌ国際画商展(カントナル・デ・ボザール美術館、スイス)出品
1974年  個展「水」(信濃橋画廊、大阪)以降、同所で個展「筋」(75年)、「床」(76年)
1976年 「具体美術の18年」展(大阪府民ギャラリー)出品
1978年 「'78今日の美術」展(北九州市立美術館)出品
1989年 「幻の山村コレクション展」(兵庫県立近代美術館)
1990年 「Giappone all'avanguardia, Il Gruppo Gutai negli anniCinquanta
<前衛の日本―1950年代の具体グループ>」展(ローマ国立近代美術館)
1992年 「具体展T」展(芦屋市立美術博物館、同所で翌年、「具体展U」展、
「具体展V」展、開催)
1993年 第45回ヴェネツィア・ビエンナーレ出品
1996年 脳挫傷のため70歳で死去
「村上三郎展」(芦屋市立美術博物館)

 1948年関西学院大学文学部哲学科を卒業後、同大学院で美学を専攻。49年より新制作協会展に出品、芦屋の伊藤継郎アトリエに学ぶ。55年具体美術協会会員となり、72年解散時までその主要なメンバーのひとりとして活動した。ハトロン紙を袋貼りにした屏風を身体でつき破る作品によって新境地を開く。この紙破りのパフォーマンスは、具体初期のアクション的傾向を象徴するものであった。また、時計を入れた木箱の作品、木枠だけを木にぶらさげて風景を見せる作品など、具体に珍しい観念的な作風を示す一方で、キャンバスや石膏を貼りつけたり、絵具の流れ落ちる跡を定着させた物質的な絵画を制作した。具体美術協会解散まで具体美術展に連続出品し、海外でも多数作品を発表。児童画教育にも携わり、1990年には神戸松陰女子短期大学教授となる。1996年、芦屋市立美術博物館での個展目前に自宅で死去した。≪作品≫(1961)が近年、当館の所蔵作品に加わった。


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