作家略歴

今井俊満 いまい・としみつ

1928年(昭和3)− 2002年(平成14)

1928年 京都に生まれる
1950年 東京芸術大学美術学部油絵科で派遣学生として1年間学ぶ
1951年 春の関西新制作派協会展(会場不明)出品、
関西新制作派協会賞受賞
1952年 渡仏
1953年 菅井汲、田淵安一、ヴァロールズと4人展開催
(ホワイエ・デ・ザルティスト、パリ)
1957年 個展(スタドラー画廊、パリ)
「世界・現代美術展」(ブリジストン美術館)出品
1959年 第1回パリ青年ビエンナーレ出品
1960年 第30回ヴェネツィア・ビエンナーレ出品
1963年 「現代絵画の動向―西洋と日本」展(国立近代美術館京都分館)出品
1970年 大阪万博の富士グループ館に壁画、生活産業館に鉄のオブジェを制作
1975年 『画集・今井俊満』出版(海藤日出男編、針生一郎著、求龍堂)
1980年 ニューヨークで滞在制作
1982年 ポンピドゥーセンターの招待で、2年間同館の付属アトリエに居住して制作
1983年 フランス文化勲章オフィシエ受章
1989年 「今井俊満展―東方の光―」
(国立国際美術館、目黒区美術館、いわき市立美術館)
1991年 「今井俊満展」(富山県立近代美術館)
2002年 73歳で死去
2003年 「大阪市立近代美術館(仮称)コレクション展
絵画の冒険(アヴァンチュール)〜今井俊満と戦後美術の歩み」
(ATCミュージアム、大阪)

 1950年東京芸術大学美術学部油絵科で学ぶ。新制作派協会展を中心に出品。1952年第1回フランス政府給費留学生として渡仏。サム・フランシス、ミッシェル・タピエらと交流しアンフォルメル運動に参加するとともにこれを日本に紹介。重厚なマチエールを繊細な線で覆う独自の非具象絵画を確立。詩画作品などを試みた後、1983年頃から日本の伝統美を蘇生させる「花鳥風月」シリーズに着手、1990年代後半に「広島」や「長崎」などの戦禍の図に取り組んだ。20世紀末には死を目前に大きく作風を変化させ、当時社会現象ともなっていた「コギャル」を題材にした新作を発表する。彼女たちを「現代の日本で唯一オリジナルな存在」と絶賛した今井は、「21世紀は女性の時代」と語った。当館所蔵の≪夜の騎士≫(1956)は、在仏中に制作されたもので、≪夜の騎士≫と題されてはいるものの、具体的な対象物の残滓は全く払拭され、画面には物質的な油彩絵具のマチエールと渦巻くような筆触の跡だけが残されている。


このページの先頭へ