コレクション・ギャラリー

コレクション・ギャラリー 2010(平成22)年度 第4回展示 (計134点)

期間
2010年12月22日(水)〜 2月27日(日)

概説

 今年度第4回目となるコレクションギャラリーは、三つの部分からなっています。  日本画や工芸といったジャンルでは、芸術が「それ自体で自律したもの」であるという「近代的」定義を付与される以前(それは「日本画」や「工芸」といった「名前」が付与される以前でもありますが)、人々の生活や四季折々の行事に寄り添うことに主眼が置かれていました。そしてそのような機能は「近代」以降も払拭されることはなく、現在にまで引き継がれています。そこで今回は、日本画と工芸において、新春を寿ぐ作品とともに冬から早春にかけての情景を表現した作品を展示しています。また他館での河井寛次郎展に纏めて貸与されていた作品が返却されたのを期に、河井寛次郎コーナーの作品を一部展示替えしました。
 また、3Fの企画展示室で1月5日より開催されている「麻生三郎」展に因み、麻生と志を同じくし「新人画会」をともに結成した靉光や松本竣介を含む関連作家の作品を所蔵品から選んで展示しました。その中には、展覧会には出品されていない麻生の素描作品も含まれています。さらに、麻生よりは少し若い世代に属しますが、同じように自在でありながらも彫塑的な素描表現を基礎に人間存在の核心を追求し、しかし麻生よりははるかに肯定的に「生」に重きをおいて創作活動を続けた池田満寿夫の初期版画作品をご紹介します。
 会場中央部スカイライトのある部屋では、今年度第2回コレクションギャラリーに引き続き、<シリーズ:検証「現代美術の動向展」第2回>と題して、当館開館記念展に続いて開催された「現代絵画の動向−西洋と日本−」展を紹介しています。本展は、第二次世界大戦後、絵画表現の主流となった非具象表現の中に見られる東洋的表現方法が、どのように咀嚼され、新たな次元へともたらされているかを当時の国内外の中堅・新進作家の作品を併置することで考える試みでした。同じ時期、あくまでも具象表現に立脚して創作活動をし続けた麻生の作品とこれらの作品を同時に見ることで、両者の問題意識における違いと共通性とが露わになることでしょう。
 最後に、半年余り文化庁巡回展の出品作品として他館に貸し出されていたピカソ《静物−パレット、燭台、ミノタウロスの頭部》とマティス《鏡の前の青いドレス》そしてルドン《若き日の仏陀》が久しぶりに当館に戻ってきましたので、それらを他の西洋近代絵画の優品と共に、ピカソやマティスから多大な影響を受けた池田満寿夫の版画作品と同じ部屋に展示しました。

主なテーマ
検証:シリーズ<現代絵画の動向展>第2回
京近美 日本画コレクションより―新年・雪・早春
西洋絵画
池田満寿夫の版画
近代工芸「新春の名品」
麻生三郎をめぐる画家たち
屋外彫刻
展示作品
コレクション・ギャラリー 2010(平成22)年度 第4回展示 展示目録


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