プライスコレクション 若冲と江戸絵画展
   親と子のギャラリー <鬼と江戸の動物たち>


※企画展「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」の一部です。
   コレクション・ギャラリーでの展示ですが、当館のコレクションではありません。

期間
平成18年9月23日(土)〜 11月5日(日)

展示作品
プライスコレクション 若冲と江戸絵画展
親と子のギャラリー <鬼と江戸の動物たち> 展示目録

特別協力
財団 心遠館

趣旨

     「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」では、出品作の中から8点を選んで「親と子のギャラリー <鬼と江戸の動物たち>」と題した特集展示を企画しました。
     日本でも、古来より現在に至るまで、動物をテーマにした絵が数多くあります。たとえば、古墳や土器、銅鐸などには、収穫や身の安全を願う呪術的な意味をこめて牛や馬が、身近な愛玩動物として鳥や犬、猫などが描かれて、私たちの祖先はさまざまな関係の中で動物と共存してきたのです。そして、霊力を備えた想像上の動物としての獅子などは、信仰や民俗芸能に残り、日常生活の中で親しまれています。 虎を描いた作品が2点《虎図屏風》《虎図》ありますが、同じ動物を描いているようには見えないかもしれません。虎は中国各地や朝鮮半島に生息し、当時の日本では、実際に虎を見た人はまれでした。書物や輸入されたさまざまな図像、虎の毛皮などから、虎という動物の存在を知ることはできましたが、江戸時代の1861年に見世物として渡来するまで、虎は想像で描かれていました。
     18世紀に入ると、それまで現実に目に触れることがなかった外国産の動物たちの渡来や蘭学の影響によって、日本人の自然物に対する興味は拡大しました。江戸時代中期には博物学が普及しはじめ、動植物の図譜の作成が行われ、研究が発達しました。それにより、作品も科学的、博物学的な拡がりを持つようになり、写実と情趣性を備えた作品となっていったのです。
     私たち日本人は床の間に季節に合わせた花を生け、軸を掛け、室内に身近な自然やそのイメージを取りこんで生活してきました。鬼や動物たち、生活や現実の、あるいは想像上のイメージたちは、日本人にとって生活や四季折々の自然と同様に、欠かすことのできないものであり、日本人はこうしたイメージと共存して文化を培ってきたことを実感させられます。


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